オタビジブログ

とあるメディア企業で働くオタクビジネスプロデューサーによるブログ。 アニメやゲームなどいわゆる「オタク向けビジネス」の紹介・分析を中心としながら、イロイロ書いていきます。言っちゃだめなことは言いません(=゚ω゚)ノ

日経による「GREE営業利益7割減」報道!まぁGREEにとっては想定の範囲内だけどね

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こんにちわ(=゚ω゚)ノ 
本日3日の日経新聞朝刊の記事が、オタビジ業界を騒がせております。

グリー、営業益7割減 ゲーム課金収入低迷 13年4~6月期 :業績ニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞
(日経は会員限定記事なので見れない方は以下で)
グリー「営業利益7割減」報道 前期は減収減益 : J-CASTニュース

3日付日本経済新聞朝刊は、2013年4─6月期は連結営業利益が前年同期比7割強減り、50億円前後となった公算が大きいと報じた。4四半期連続で前年同期を下回り、直前1─3月期比でも5割強の減益。競争激化やヒット作不足で収益の柱である交流ゲームの課金収入が落ち込んだという。

「え?!あのGREEが7割減!?いよいよかー終わりの始まりかー」的な。

これを受け、いろいろと調べてみました。

 まず、5月に発表されていた最新の決算説明会資料を見てみます。

グリー株式会社 (GREE, Inc.) | IR情報 | IRライブラリー | IR資料

【2012年・2013年3Qまでの営業利益の推移】
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最後の第4Qを残し、これまでの営業利益は約408億円です。
この時点で、前年同期間の約637億円と比べると、3~4割減になっています。
GREEは7月~翌年6月までを会計年度として区切っています。(6月期決算)

そして、次に通期での業績予想も見てみましょう。

【2013年6月期 通期業績予想の修正】
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あれ?通期の営業利益予想が460億円?
なんだ、50億円って想定の範囲内じゃん…


※通期予想460億円-第3Qまでの営業利益408億円=第4Q予想52億円

この時期に日経が大きく報道するということは、それの裏が取れたから、ということなのでしょうか。

GREEとしては、「やっぱそれくらいだったかー」というところだと思いますが、日経みたいな影響力のある新聞に大々的に報道されると、センシティブな市場は一気に動いてしまいます。
既に発表していることを煽られて株価に影響を受けるとは、GREEにしてみると、たまったもんじゃないですね。

グリー株売り優勢、4─6月期が営業7割減益との報道 | テクノロジーニュース | Reuters 

それでもこの記事が飛ばし記事ではなく、事実だったにせよ、GREE、大幅な減収減益」という更に大きな問題からは逃れられません。
決算資料によると、多角的に展開しすぎたことを受けて、今後、スリム化を図っていくようです。

これまでは数を打っていましたが、「必ず売れる作品」 に絞っていくということでしょう。
そういう流れの中で、新規ゲームを開発するとなると、「既存の人気コンテンツとのコラボ」の引き合いがこれまでより強くなると思います。 
コンテンツホルダー(IPホルダー)はこの流れをうまく掴むべきですね。
これまでプラットフォーム優位でしたが、きっと立場を逆転することも可能です。 

本日はここまで(=゚ω゚)ノ