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オタビジブログ

とあるメディア企業で働くオタクビジネスプロデューサーによるブログ。 アニメやゲームなどいわゆる「オタク向けビジネス」の紹介・分析を中心としながら、イロイロ書いていきます。言っちゃだめなことは言いません(=゚ω゚)ノ

「民法がパナの新型スマートテレビCMを拒否」について、テレビ局を悪く言い過ぎじゃない?

SMARTVIERA

こんばんわ(=゚ω゚)ノ

いろいろ書きたいことあったんですが、今日こんなニュースが飛び込んできましたので、先にそれを書いてしまいたいと思います。 

パナの新型テレビCM拒否 技術ルール違反と民放 - 47NEWS(よんななニュース)

テレビの電源を入れると、放送番組とインターネットのサイトなどが画面に一緒に表示されるのは、関係業界で定めた技術ルールに違反するとして、民放各局がパナソニックの新型テレビのCM放映を拒否していることが6日、分かった。大手広告主のCMを各局が流さないのは極めて異例。

 放送関係者らによると、問題のテレビは4月発売の「スマートビエラ」シリーズ。テレビをつけると、放送中の番組の下と右にサイトやネット動画などが並び、リモコン操作で簡単にアクセスできるようにする機能がある。

 これ↓がその新型スマートテレビだそうです。

SMART VIERA 2013 | プラズマテレビ/液晶テレビ ビエラ | Panasonic 

そして、これ↓が民法に拒否されたCMです。
「WEB限定CM」と銘打って公式HPトップから導線が貼られております。



この報道を受けまして、著名人の方々が民法各局の姿勢を批判しております。


また、別記事によると、詳細な理由は以下のようです。
 
パナの新型テレビ、ガイドライン違反で各局がCM拒否:社会:スポーツ報知

しかし、家電メーカーや放送局でつくる電波産業会の運用規定は、視聴者が番組とネット情報を混同しないような表示方法を推奨。放送局が共同で策定したガイドラインは「テレビ起動時、テレビ映像を画面全体に表示するのが望ましい」と明記している。いずれも罰則はないが、各局は「このテレビはルール違反だ」として、CMを放映していない。


そもそもCM拒否って?


テレビ局はいろんな企業にCMを流す枠を売っているわけなのですが、もちろんその流すCMを選ぶ権利はあるわけです。
どんなメディアビジネスでも、当然ですね。
ヤフーのトップにエロ広告が掲載されていたら、普通の人は困りますもんね。

同じように、テレビ局にはCMを審査する部署があり、日々、広告代理店経由でスポンサーから持ち込まれるCMを流して大丈夫かどうか、判断しているわけです。
そこで今回、各局横並びでの判断が下され、CMを拒否することになったというわけです。
その判断に基づくものが「放送局が共同で策定したガイドライン」で、「テレビ起動時、テレビ映像を画面全体に表示するのが望ましい」という点に反するというところでした。

このCMが拒否されたからといって、パナソニックは広告枠があるはずですので、パナの他のCMを流すことになるんだと思います。
もし流す素材がなかった場合、AC(公共広告機構)の映像が流れるわけです。


確かになんか納得いかないけど…テレビを悪者扱いしすぎじゃない? 

この件、確かにセコイ。セコすぎる。

ガイドラインによる判断というのはこじつけでしょう。
テレビ局が「自分たちの事業が侵されるかもしれない」というところに起因してのCM拒否だと思います。

「いつも大スポンサー様としてお金をもらっているのに、なんて器が小さいんだ…。」

とは思いますが、そこまで悪いことなんでしょうかね?
ツイッターではこの判断について、なかなかの批判がなされています。

批判方向としては2つありますが、個人的には以下のように考えてます。

①既得権益企業なのにCM拒否とか何様だ!

確かに総務省より電波権を与えられた既得権益企業ですが、あくまで民法は私企業です。
上記でCM拒否の仕組みを書いたように、自分たちのメディアを守ろうとすることは当然です。

②テレビがこんな姿勢だから日本の技術は遅れるんだ!

CMが放送されないにしても、スマートテレビの販売が中止されるわけではないので、これからもパナソニックは開発を続けるでしょう。
というかこのスマートテレビに技術力がそこまで必要なのかも謎です。


守りのスマートテレビ対策よりも、攻めのセカンドスクリーン対策を

ただ、この報道は非常に滑稽だと思います。
スマートテレビのCM拒否が「テレビ局のビジネスを守ること」には決して繋がらないからです。

だって、スマートテレビって流行らなくないですか?
これ発売されても、実際そんな使わないでしょw

テレビとの距離感でインターネットするっていうのは、ちょっと考えにくいです。
数年前からネットにアクセスできるテレビはいろいろ出ていますが、僕の身の回りでもまったく使われていません。
以下の統計調査では、テレビやネットに詳しい層にアンケートを取っていますが、それでもネット結線率は大したことがないです。
すべての世帯を対象にすると、ネットに繋げている家庭もおそらく15%くらいのはずです。

■参考:博報堂DYメディアパートナーズ、次世代テレビサービスに関するユーザー受容性調査を実施 | AdverTimes(アドタイ)

やっぱネットは、PCやスマホからなんです。
ネットはパーソナルなメディアですから、手元のスマホで一人でこっそり楽しむのが合っているんです。
PCの小型化やスマホの高機能化、タブレットの普及を考えると、確実にこっちが主流でしょう。

テレビ局はスマートテレビへの対応に奔走するよりも、セカンドスクリーンでの楽しみ方を提案してほしいなーと思います。