オタビジブログ

とあるメディア企業で働くオタクビジネスプロデューサーによるブログ。 アニメやゲームなどいわゆる「オタク向けビジネス」の紹介・分析を中心としながら、イロイロ書いていきます。言っちゃだめなことは言いません(=゚ω゚)ノ

アニメ関係者は必見!『TVアニメ50年史のための情報整理』

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とある資料を作成するためにネットを調べていたところ、アニメのすごい資料発見しました(=゚ω゚)ノ

TVアニメ50年史のための情報整理 | WEBアニメスタイル

 

「WEBアニメスタイル」の「50年分の日本アニメの歴史を全50回で振り返る」企画です。

放送タイトルと放送日が、50年間それぞれ1年ずつ、きっちりまとめられている非常に参考になる資料です。

欲を言えば、放送局や制作会社もまとめてほしかった

 

 

いくつかタイトルを抜粋すると、、、

第1回 1963年(昭和38年) TVアニメの時代が始まる 

第17回 1979年(昭和54年)新時代を拓く硬軟2大ロボット『ガンダム』と『ドラえもん』

第32回 1994年(平成6年)2大「りぼん」アニメの登場と『ガンダム』シリーズの転機

第35回 1997年(平成9年)『少女革命ウテナ』『ポケモン』と制作デジタル化の波 

第39回 2001年(平成13年)1クールアニメの急増と独立UHF局の躍進 

第46回 2008年(平成20年)女性ファン&スタッフが牽引する時代と、岡田麿里の活躍

第49回 2011年(平成23年)伝統的ジャンルに新風を吹き込んだ2つのヒットアニメ

 

タイトルだけでも面白そうな感じが伝わってきますね。はい。

 

さっき読み始めてまだ2000年くらいまでしか遡れてないですが、アニメの歴史を改めてさっと振り返るのには最適です。

というか書籍とか雑誌として売ればいいのに、って思うレベルです。

 

まとめているのは「リスト制作委員会」という以下のような方々だそう。

アニメーション研究家の原口正宏を代表とし、日本の全商業アニメの放映&スタッフデータをまとめている団体。月刊アニメージュの「パーフェクトデータ」の作成やDVD-BOXの解説書制作などを手がけている。

 

さらに、各ページには“まとめ”的なコメントまで書かれています。

 

例えば、「第49回 2011年(平成23年)伝統的ジャンルに新風を吹き込んだ2つのヒットアニメ」の場合、

 2011年は『魔法少女まどか★マギカ』『TIGER & BUNNY』の2大ヒット作が放映された年である。

 『まどか★マギカ』の制作はシャフト、監督は新房昭之。キャラ原案にマンガ家の蒼樹うめ、シリーズ構成にアダルトゲームで活躍してきた虚淵玄、異空間設計にコラージュ技法の映像で知られる劇団イヌカレーを起用。本作は、従来の魔法少女アニメで守られてきたルールを覆すさまざまな挑戦が、視聴者を驚かせた。放映途中の3月11日には東日本大震災が発生。その影響で最終2話(地域によっては3話)が1ヶ月以上遅れて放映される事態となり、期待はさらに高まることに。愛する身近な人々のため、主人公が大きな決断を下す最終話は、震災直後の絶望感のなか、復興に向けて歩み出さねばならない日本人の心と、奇しくも共振する内容を含んでいた。

 『TIGER & BUNNY』の制作はサンライズ、監督はさとうけいいち。こちらもキャラ原案にはマンガ家の桂正和、シリーズ構成にはTVドラマ脚本家の西田征史など、異分野の人材を起用。本作におけるヒーローは、スポンサーからの援助を受けて活躍する職業人であり、実在する企業のロゴをマーキングしたスーツデザインの斬新さも話題となった。ドラマは、ロートル世代となった主人公の焦りと意地、台頭する若手世代のもう1人の主人公との確執を丁寧に描き、幅広い年齢層からの反響を呼んだ。上記の2作はともにオリジナル企画であり、それぞれ魔法少女ものやヒーローものという伝統的なジャンルに、新たな視点を導入した点が共通していた。

 本年は、抗うことのできない現実や時間と向き合い、前に進もうとする主人公たちを描いた作品が印象に残った。安藤真裕監督の『花咲くいろは』、長井龍雪監督の『あの日見た 花の名前を 僕達はまだ 知らない。』はその好例だろう。また、幾原邦彦が14年ぶりに監督を務めた『輪るピングドラム』では、オウム事件を思わせる出来事を採り入れながら、加害者の子どもたちが忌まわしい運命に逆らおうとする姿が描かれた。これらの企画は震災前から進んでいたものだが、結果として作品のメッセージはより深く視聴者の心に響くこととなった。

 4月17日、出崎統が肺がんにより67歳で死去。09年の『源氏物語千年紀 Genji』が事実上の遺作となった。63年、虫プロに入社以来、TVアニメならではの表現技法とテーマを開拓、追求し続けた半世紀だった。 

 などなど。

その年を象徴するアニメタイトルと、そのアニメについての概要やスタッフ陣のことが、50年全てについて記述されています。

 

是非一度ご覧下さい。 ⇒ WEBアニメスタイル

あ、ちなみに「アニメスタイル」は「日本で一番“濃い”アニメ専門誌」をウリとしている雑誌です。